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天井が高い家とは?一般的な天井高の目安やメリット・デメリットを解説

この記事では、天井が高い家について解説します。

天井が高い家は、開放感のある空間を演出でき、太陽光が室内に入って明るくなるなどのメリットがあります。

ただし、冷暖房効率が低下するなどのデメリットがある点には注意が必要です。

開放感のあるリビングが欲しい人には特におすすめできるので、検討している人は建築コストなどを考慮して、天井の高さを決めましょう。

 

本記事では、一般的な天井高の目安や、天井が高い家のメリット・デメリットについて解説します。

 

【この記事でわかること】

⚫︎天井が高い家のメリットとデメリット
⚫︎天井が高い家の一般的な天井高の目安
⚫︎天井が高い家を検討する際の注意点

 

 

一般的な家の天井の高さは2,400mmが目安

 

一般的な家の天井の高さは、2,400mmが標準的な目安です。

この高さは、建築基準法(改正後)の基準である2.1m(2,100mm)を満たした数値であり、かつ居住空間としての快適性を保ちながら建築コストを抑えやすいといえます。

 

【建築基準法第二十一条】
居室の天井の高さは、二・一メートル以上でなければならない。
※引用:教室等の室内環境の在り方について(天井高さを中心として)[関連資料-5]|文部科学省

 

また、2,400mmの天井高は、圧迫感を与えにくく、暖房や冷房効率の観点からもバランスが良いとされています。

以下では、各部屋の間取りごとの天井高の目安について解説します。

 

⚫︎寝室
⚫︎リビング
⚫︎キッチン
⚫︎玄関

 

順番に見ていきましょう。

 

寝室

寝室の天井の高さは、2,300mm〜2,400mmが目安だといえます。

寝室はリラックスする空間のため、過度に広すぎない方が安心感を与えるでしょう。天井が低すぎると圧迫感がありますが、標準的な高さであれば快適に過ごせる空間になります。

 

リビング

リビングは家の中でも広がりを持たせたい空間であるため、2,500mm〜3,000mmの高さが目安です。

天井が高いリビングは、開放感や視覚的な広さを感じさせ、家族団らんの場としても魅力的です。吹き抜けなどのデザインもよく採用され、さらに広がりを強調するケースもあります。

 

キッチン

キッチンの天井の高さは、2,300mm〜2,400mmが一般的です。

作業を行う空間であるため、適度な高さがある方が効率的ですが、過度に高い天井は煙や蒸気の流れが拡散するため、換気の観点で懸念が生じることがあります。

そのため、標準的な高さがよく採用されます。

 

玄関

玄関は、家の「顔」として訪問者を迎える場所であり、2,400mm〜2,600mmのやや高めの天井がおすすめです。

天井を高くすることで、玄関に入った時に開放感が得られ、第一印象が良くなります。また、玄関ホールに吹き抜けを設けることで、さらに広さを感じさせる設計もあります。

 

 

天井が高い家を購入するメリット

 

ここからは、天井が高い家を購入するメリットについて解説します。

 

⚫︎開放感のある空間になる
⚫︎太陽光が室内に入って明るくなる
⚫︎新鮮な空気を取り入れやすい
⚫︎インテリアをより自由に決められる
⚫︎高級感のある設備を設置しやすい

 

順番に見ていきましょう。

 

開放感のある空間になる

まず、開放感のある空間になるという点が挙げられます。天井が高いことで、部屋全体が広々と感じられ、圧迫感を軽減できるでしょう。

視覚的な広がりによって、同じ床面積の部屋でも空間のゆとりを感じさせ、特にリビングやダイニングなどの家族が集まる場所では快適さが増します。

天井が高いことで、家の中での動きやすさ、心理的な開放感が高まり、ストレスの少ない住空間を実現できます。

 

太陽光が室内に入って明るくなる

次に、太陽光が室内に入って明るくなるというメリットもあります。天井が高くなることで、窓の位置が高くできるため、より多くの自然光を取り込むことが可能です。

特に、南向きや大きな窓を設置できる場合、昼間は照明を使用せずに過ごせる時間が長くなり、エネルギー効率の向上にもつながります。

明るく自然光が入る家は、居住者の精神的な健康にも良い影響を与えるとされています。

 

新鮮な空気を取り入れやすい

新鮮な空気を取り入れやすい点もメリットの1つです。天井が高いと、空気が流れる範囲が広くなるため、自然換気がしやすいといえます。

さらに、窓の配置を工夫することで、空気の循環を良くし、快適で健康的な空間を保てます。特に、夏場の暑さ対策や湿気のこもりやすい環境を改善するのに役立ちます。

 

インテリアをより自由に決められる

インテリアをより自由に決められる点も、大きなメリットの1つです。

天井が高いと、壁を活用したインテリアや大きな照明器具、吊り下げるデザインの家具などを取り入れやすいでしょう。

大きなアート作品や装飾も映えるため、インテリアデザインにこだわりたい方には、天井の高さは大きな魅力といえます。天井の高い家は空間にゆとりがあり、個性豊かで洗練されたインテリアが映えやすい特徴があります。

 

高級感のある設備を設置しやすい

高級感のある設備を設置しやすい点も大きなメリットの1つです。天井が高い家は、一般的な住居に比べて高級感を演出しやすくなります。

例えば、シャンデリアや大きな照明器具、吹き抜けを活かしたデザインの階段など、豪華で存在感のある設備を設置することが可能です。

また、広がりのある空間は住宅全体の高級感や、居住者のステータスを高める効果も期待できます。

 

 

天井が高い家を購入するデメリット

 

ここからは、天井が高い家を購入するデメリットについて解説します。

 

⚫︎冷暖房効率が低下する
⚫︎建築コストが増加する
⚫︎掃除やメンテナンスの手間が大きい

 

順番に見ていきましょう。

 

冷暖房効率が低下する

天井が高い家のデメリットとして、冷暖房効率が低下する点が挙げられます。天井が高いと、部屋の空気の体積が増え、冷暖房により多くのエネルギーが必要です。

特に暖かい空気は上昇するため、冬場には天井付近に暖気がたまり、足元が冷えることがあります。

対策として、サーキュレーターやファンを設置して空気の循環を促す方法があります。ただし、その分でエネルギー消費が増加し、冷暖房費用も高くなるおそれがあるので注意が必要です。

 

建築コストが増加する

天井が高い家のデメリットとして、建築コストが増加する点も挙げられます。

天井を高くするためには、壁や柱の材料が通常よりも多く必要となり、建築資材のコストが上がる傾向にあります。

また、窓を高い位置に配置したり、大きな吹き抜けを設けたりする場合も、工事費が高くなることが少なくありません。

特に、断熱材の設置や空調設備の追加など、天井の高さに対応した設備が必要になることがあるため、結果的に建築費全体が増えるおそれがあります。

 

掃除やメンテナンスの手間が大きい

掃除やメンテナンスの手間が大きい点も、天井が高い家のデメリットです。天井が高いと、普段手が届かない場所の掃除やメンテナンスが困難です。

例えば、照明器具や天井付近の換気口、窓の清掃を行う際に、脚立や専用の道具が必要になります。吹き抜け部分や高い天井のある空間では、ホコリやクモの巣がたまりやすく、定期的なメンテナンスが必要です。

 

 

【施工事例】天井が高い家のおすすめ間取り(施工事例)

 

ここからは、だいかねの家が実現した天井が高い家の間取りや施工事例を紹介します。

 

⚫︎勾配天井
⚫︎吹き抜け
⚫︎見せ梁(化粧梁)

 

順番に見ていきましょう。

 

勾配天井

※出典:勾配天井の開放感あふれる家|だいかねの家

 

東近江市のI様邸は、勾配天井が魅力的なリビング空間が特徴です。

勾配天井は、天井が斜めになっていることで、標準的なフラットな天井と比べて空間に変化とダイナミズムが生まれ、室内に豊かな広がりを感じさせます。

さらに、勾配天井によって自然光がたっぷりと降り注ぎ、日中は照明を使用する必要がないほどの明るさが確保されています。

 

吹き抜け

※出典:3世帯が仲良く暮らす”Airy House”|だいかねの家

 

京都市のO様邸では、リビングに大きな吹き抜けを取り入れた間取りが採用されています。
吹き抜けは、1階から2階にかけて天井を取り払った構造で、家全体に大きな開放感をもたらしています。

この施工事例では、天井の高さが約6メートルにも達し、空間が非常に広く感じられる造りになっているのが大きな特徴です。

吹き抜けのあるリビングは、上下階がつながることで家族のコミュニケーションも取りやすく、採光や通気性にも優れているため、明るく爽やかな居住環境が実現できます。

 

見せ梁(化粧梁)

※出典:仕上げで個性を表現する和の趣がある家。|だいかねの家

 

彦根市のO様邸では、見せ梁(化粧梁)が採用されています。

そもそも梁とは、家を支えるための柱に対して横方向に取り付けられた建築材であり、見せ梁はそれをあえて隠さずにデザインされたものです。

見せ梁を採用することで、部屋全体に開放感・立体感が生まれるメリットがあります。この事例では、見せ梁で天井を高くとり、20帖のLDKはさらにゆったりとした空間を演出しています。

 

 

天井が高い家に関するよくある質問

 

ここからは、天井が高い家に関するよくある質問を紹介します。

 

⚫︎天井が高い家がおすすめな人の特徴は?
⚫︎天井の高さによって居心地はどのように異なる?
⚫︎天井が高くてエアコンが効きにくいことはどうやって対策する?

 

疑問の解消にお役立てください。

 

天井が高い家がおすすめな人の特徴は?

以下のような特徴がある人には、天井が高い家をおすすめできます。

 

⚫︎開放感や広がりを求める人
⚫︎自然光を多く取り入れたい人
⚫︎インテリアにこだわりがある人
⚫︎モダンで高級感のある住まいを求める人

 

天井の高さによって居心地はどのように異なる?

天井の高さは居心地に大きく影響します。

天井が高いと、空間に広がりや開放感が生まれ、圧迫感がなくなります。特に、リビングやダイニングでは天井が高いと家全体が広く感じられ、リラックスした気持ちになるでしょう。

一方で、天井が低めの空間は、落ち着きや親密さを感じさせる効果があり、寝室や書斎のようなプライベート空間に適しています。

 

天井が高くてエアコンが効きにくいことはどうやって対策する?

天井にシーリングファンを設置することで、冷暖房効率の向上が可能です。冬場は暖かい空気を下に送り、夏場は空気を循環させて部屋全体を快適にします。

また、断熱材をしっかりと設置することで、室内の温度を一定に保ち、エアコンの効きがよくなります。天井や壁、床の断熱性能を見直すことが重要です。

 

 

天井が高い家で開放感のあるおしゃれな空間を

この記事では、天井が高い家について解説しました。

天井が高い家は、開放感のある空間を演出でき、太陽光が室内に入って明るくなるなどのメリットがあります。

冷暖房効率が低下するなどのデメリットがあるものの、ゆったりとした空間や採光などを求める人にとっては、デメリット以上の魅力があるでしょう。

滋賀県を中心に注文住宅を検討している人は、だいかねの家にご相談ください。豊富な経験と技術に加え、施主一人ひとりに寄り添った接客が大きな強みです。打ち合わせの段階から、施主様のご要望をしっかりとヒアリングし、最適なプランをご提案いたします。

 

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